地盤電磁誘導法の塩性土壌への応用 一東北タイにおける地域的塩性土壌図の作製一

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  • Application of Electromagnetic Induction Terrain Conductivity Meter to salinity assessment in salt-affected soils —Regional salt-affected soils map in northeastern Thailand—
  • Application of Electromagnetic Induction Terrain Conductivity Meter to salinity assessment in salt-affected soils--Regional salt-affected soils map in northeastern Thailand

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抄録

地盤電磁誘導計(EITCM)の原理を概説するとともに,東北タイ塩性土壌地域において塩分査定に応用された実例を述べた。本論では,地形および土壌内塩分濃度分布の概要を把握する目的で,最深30mに対するEITCMの適応性について検討した。水文データおよび現在の土地利用形態に合わせて,EITCMにより得られた情報は,東北タイにおける塩性土壌管理の基礎資料として有益であることを論議した。事例研究では,Nakhonratchasima州におけるいくつかの主要な塩性土壌地域でEITCMによる測定を行い,種々検討した。その結果,塩類土壌生成過程にある塩分の源泉を見いだすことができた。本手法の応用により,標高の高い地域では,塩類土壌生成過程に対して水分供給あるいは地下水動態が重要な役割を果たしていることが明らかとなった。これについて,塩分含有量,土壌水分含有量および土壌型が基礎情報として加えられた。測定精度については,今後さらに詳細な検討が行われなければならず,とくに土壌断面における高い粘土含有量および低い水分含有量を有する地域では,慎重な考慮を要することを述べた。

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