回腸アニサキスに合併した腸重積症を内視鏡的に整復した1例

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タイトル別名
  • SUCCESSFUL CONSERVATIVE TREATMENT OF ILEAL <i>ANISAKIASIS</i>-INDUCED ILEOCOLIC INTUSSUSCEPTION USING ENDOSCOPIC REPOSITIONING AND REMOVAL OF THE <i>ANISAKIASIS</i> LARVA: A CASE REPORT

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抄録

<p>症例は70歳,女性.カツオを生食した2日後に水様便を認め,腹痛と嘔吐が出現したため救急搬送された.腹部造影CTにて遠位回腸は上行結腸に陥入しており,腸重積症と診断した.内視鏡的整復目的に緊急下部消化管内視鏡を施行したところ,回腸粘膜に穿入しているアニサキス幼虫を認め,生検鉗子を用いて摘出した.その後症状は速やかに改善した.回腸アニサキス症による腸重積症は極めてまれで,内視鏡的治療にて外科的加療を回避し得た報告は自験例のみである.問診から小腸アニサキス症による腸重積症が疑われる場合には,内視鏡的整復と虫体摘出による保存的加療を考慮すべきである.</p>

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