これからのカウンセリングの流れ―統合的心理療法と多元的アプローチ
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- 平木 典子
- IPI統合的心理療法研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- The Trend of Counseling and Psychotherapy in Future : Integration and Pluralism
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抄録
<p> 1980年代に始まった心理療法・カウンセリングの理論・技法の整理・統合の試みは,それまでの理論・技法の氾濫による冷戦と単一理論による実践の限界,そして理論・技法の効果研究による共通要因の発見などの影響を受けて開始された.1979年には,SEPI(Society for Exploration of Psychotherapy Integration)が北米で設立され,以後,国際的な理論・技法の洗練を目指した議論が進められた.理論・技法の統合の方法としては,技法的折衷,理論的統合,共通因子によるアプローチ,同化的統合が試みられている.1990年後半に入り,社会構成主義(ポストモダニズム)の多元性と多様性を重視する認識論は,諸理論の共存を重視する理論・技法の洗練を促進し,今や,「カウンセリングの専門家であるセラピスト」と「自分自身の専門家であるクライエント」の協働(コラボレーション)による自己回復の支援が不可欠になった.本論では,心理療法統合の試みと,それに続く協働的,多元的アプローチの展開について論じた.</p>
収録刊行物
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- バイオフィードバック研究
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バイオフィードバック研究 48 (2), 49-53, 2021
日本バイオフィードバック学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390571395579931776
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- NII論文ID
- 130008112198
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- ISSN
- 24323888
- 03861856
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可