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- 髙橋 健太郎
- 滋賀医科大学総合周産期母子医療センター
書誌事項
- タイトル別名
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- From the current situation of school education and cancer education
- ガッコウ キョウイク ト ガン キョウイク ノ ゲンバ カラ
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説明
子宮頸がんの予防戦略として、検診受診率の向上と共に、HPVワクチンの普及は不可欠である。しかし我が国においては、HPVワクチン接種は定期接種化にもかかわらず、積極的勧奨が中止され、現時点での接種率は0.3%である。この約7年間で子宮頸がん罹患率は上昇し、約20,000人の女性が将来尊い命を落とす可能性がある。この現状打破のために、自治体は「定期接種を受ける権利」があることを対象者に伝える義務があり、「制度の周知」のために個別通知を実施すべきである。そして、接種の判断は対象者またはその保護者に委ねるべきである。また、接種の自己決定のためにはHPVワクチンについての正確な情報が必要で、学校での「子宮頸がんについての教育」と「ワクチンについての教育」が不可欠となる。しかし、現状では教育する側に知識不足があるので専門医と教員の連携のもとに子宮頸がん教育を行うべきである。
収録刊行物
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- 日本性感染症学会誌
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日本性感染症学会誌 31 (1), 17-22, 2020-12-31
一般社団法人日本性感染症学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390571395580817664
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- NII書誌ID
- AN10423369
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- ISSN
- 24342505
- 09170324
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- NDL書誌ID
- 032529313
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可