日本で利用可能なPOCT機器に対する一部の干渉物質の影響と表示内容(異常値またはエラー画面)の検討

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  • Effects of Several Interfering Substances on Point-of-care Testing Devices Available in Japan and the Displayed Contents (False High and Low Values or Safety Error Messages)

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抄録

<p>目的:院内の血糖測定に用いるPoint of Care Testing(POCT)機器について,直線性及びヘマトクリット(Ht)や干渉物質(アスコルビン酸,キシロース,アセトアミノフェン)の影響を検討し,測定値が著しく乖離する場合の表示内容について評価した.方法:日本で入手可能なPOCT機器の4機種を対象とし,それぞれ3つのデバイスで3重測定し平均値を評価した.結果:Ht値が高い検体では低値を示す機種があった.又,アスコルビン酸及びキシロースを含む検体では影響が多く見られた.特にアスコルビン酸200 mg/dL以上の高濃度検体では,+104.9 %等の異常高値,-92.4 %等の異常低値,及びエラー画面を示す機種があった.結論:アスコルビン酸等がPOCT機器の測定値に影響を及ぼすことを認識し,異常値が疑われる場合又はエラー画面が表示された場合は,検査室で再検査を行うべきである.</p>

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 64 (10), 507-515, 2021-10-30

    一般社団法人 日本糖尿病学会

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