若年労働者における喫煙状況と新型たばこを使用することへの認識

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  • Smoking status and perception of use of new tobacco products in young workers

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抄録

<p>目的:新型たばこ使用者を対象とした禁煙支援の手がかりにつなげるため,若年労働者の喫煙状況及び,新型たばこを使用することへの認識について明らかにすることを目的とした.方法:39歳以下の労働者800人を対象に無記名自記式質問紙調査法を実施し喫煙状況,喫煙の認識の回答結果について,非喫煙群・紙巻きたばこ群・新型たばこ群の認識の関係性をχ2検定にて分析した.結果:喫煙状況は非喫煙者80.6%,喫煙者19.4%(内,新型たばこ使用は66.7%)であった.新型たばこ群は健康への影響の認識率が低い傾向があった.一方で非喫煙群も社会的に喫煙行為を容認していた.考察・結論:新型たばこの健康影響は未だ明らかになっていないが,新型たばこ群は健康被害の認識率が低いことを踏まえ,指導内容を再考する必要があるとの示唆を得た.社会が喫煙行為を容認する状況は新型たばこ使用者を今後も増加させる恐れがある.喫煙者だけでなく非喫煙者を含めた国民の認識を高める一次予防の推進が重要であると考える.</p>

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