Rapid response carで搬送された重症小児患者の6年間の実績

  • 石原 唯史
    順天堂大学医学部附属浦安病院救急診療科/こども救急センター
  • 井上 樹里
    順天堂大学医学部附属浦安病院救急診療科/こども救急センター
  • 村田 健介
    順天堂大学医学部附属浦安病院救急診療科/こども救急センター
  • 杉中 見和
    順天堂大学医学部附属浦安病院救急診療科/こども救急センター
  • 松田 繁
    順天堂大学医学部附属浦安病院救急診療科/こども救急センター
  • 岡本 健
    順天堂大学医学部附属浦安病院救急診療科/こども救急センター
  • 田中 裕
    順天堂大学医学部附属浦安病院救急診療科/こども救急センター

書誌事項

タイトル別名
  • 6-year results and problems for critically ill pediatric patients transported by rapid response car
  • Rapid response car デ ハンソウ サレタ ジュウショウ ショウニ カンジャ ノ 6ネンカン ノ ジッセキ

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抄録

<p>目的:Rapid response car(RRC)運用開始後6年間の搬送実績をもとに後方視的に解析し,小児救急事例における効果および課題を模索すること。方法:RRCの運用開始となる2013年9月〜2019年8月までの6年間に,RRCが要請された15歳以下の小児患者を対象とした。結果:RRC要請があったのは2,079件,小児例は189件(9.1%)であった。出動キーワードでもっとも多かったのはアナフィラキシーで73件(38.6%)であった。転帰として, 99例(52.4%)が帰宅,23例(12.2%)が救命救急センターへ入院となった。最終転帰として162例(85.7%)が救急外来からの帰宅および,生存退院となったが,10例(5.3%)は死亡退院となった。院外心肺停止症例は13例(6.9%)に出動し,そのうち7例は自己心拍再開,4例が生存退院となった。結論:RRCによる病院前診療は重症小児患者の救命に対して,一定の効果を示せている。 </p>

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