可能最大級台風を対象とした名古屋港周辺の3次元高潮漂流物解析

  • 二村 昌樹
    (株)ハイドロ総合技術研究所 研究開発センター
  • 川崎 浩司
    (株)ハイドロ総合技術研究所(名城大学,大阪大学,大阪市立大学)
  • 村上 智一
    国立研究開発法人防災科学技術研究所 水・土砂防災研究部門
  • 下川 信也
    国立研究開発法人防災科学技術研究所 水・土砂防災研究部門

書誌事項

タイトル別名
  • THREE-DIMENSIONAL NUMERICAL SIMULATION OF STORM SURGE-INDUCED DRIFTING OBJECTS AROUND NAGOYA PORT FOR POTENTIAL MAXIMUM TYPHOON

抄録

<p> 近年の高潮災害において,港湾の貨物の流出や船舶の漂流等の被害が報告されている.高潮に伴う漂流物の挙動は台風の風応力により津波とは異なると考えられる.昨今,地球温暖化により将来的な台風の強大化が危惧されることから,高潮による漂流物挙動の把握は防災上重要な課題である.本研究では,将来的に想定される最大規模の高潮を対象として,名古屋港周辺地域における漂流物の挙動を検討した.解析結果より,高潮により発生する漂流物は台風の強風の影響を強く受けることが明らかとなった.建物の配置や形状を考慮した地形モデルを構築することで,建物による捕捉や建物の間を漂流する挙動を表現することが可能となった.また,地域の防災対策の検討や防災教育への活用を目的として,解析結果を基に漂流物の挙動を示す3DCGを作成した.</p>

収録刊行物

参考文献 (6)*注記

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