マングローブを用いた津波低減効果の数値モデリング手法に関する検討

  • 田所 彩花
    中央大学大学院 理工学研究科都市人間環境学専攻
  • Adi Prasetyo
    Experimental Station for Coastal Engineering, Ministry of Public Works and Housing, Indonesia
  • 村田 慎
    八千代エンジニアリング株式会社 海外事業部 交通基盤部
  • 渡部 真史
    中央大学 理工学部都市環境学科
  • 有川 太郎
    中央大学 理工学部都市環境学科

書誌事項

タイトル別名
  • NUMERICAL MODELING OF TSUNAMI ATTENUATION EFFECT WITH MANGROVE

抄録

<p> 海岸林やマングローブをはじめとする沿岸植生による,グリーンインフラとしての減災効果が注目されている.特に砕波帯など波動方程式系での解析よりも3次元方程式で計算するほうが望ましいが,複雑な支柱根形状を有するような植生に関しては,細かなモデル化は現状の数値計算処理速度では困難である.そこで,本研究では,マングローブを対象として空隙率で簡易的に再現し,低コストな計算手法の確立を目的とした.物理実験との比較を通してその妥当性を検証するとともに,現地の断面形状を用いて嵩上げ道路と一体となった減災効果を検討した.それにより,数値計算では実験より,多少過小評価ではあるものの,整合した結果が得られたが,支柱根形状からの,多重反射の影響や,計算手法の汎用化の検討が今後の課題である.</p>

収録刊行物

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参考文献 (3)*注記

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