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説明
<p>二分脊椎症児の股関節脱臼について,その治療を選択する際には麻痺レベルは重要な項目の一つである.今回,両股関節脱臼を生じた一症例の治療を経験し,考察を加え報告する.【症例】5歳 男児 第4~5腰椎レベルでの二分脊椎症(Sharrard分類III,Hoffer分類nonfunctional ambulator)在胎37週3日で選択的帝王切開にて出生し,日齢1日,第4~5腰椎レベルの脊髄髄膜瘤の修復術を行った.水頭症に対しては日齢17日にVPシャント術を施行された.【現病歴】1歳2か月,前医より紹介され当センターでの理学療法を中心としたリハビリテーションを開始した.初診時はつかまり立ちが可能であった.3歳になり歩行能力の向上が見られたが両股関節の脱臼は徐々に進行してきたため3歳9か月右股関節に対し長内転筋切離,観血的脱臼整復,大腿骨減捻内反短縮骨切り,骨盤骨切りを行い,さらに4歳9か月で左股関節に対し右股と同様の術式にて手術を行った.再脱臼傾向なく杖歩行を練習中である.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 70 (3), 410-412, 2021-09-25
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390571503511524096
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- NII論文ID
- 130008115719
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可