肩甲骨関節窩に発生した骨内ガングリオンの治療成績

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説明

<p>(はじめに)骨内ガングリオンは関節軟骨下に発生する良性腫瘍であり肩関節での発生は稀である.肩関節の場合,肩甲骨関節窩に接するように発生するため,痛みや可動域制限を生じるだけでなく,関節窩骨折を引き起こし得る.渉猟し得た限り,肩甲骨関節窩に発生した骨内ガングリオンに関する英文での報告は13例しかなく,いずれも1例報告であった.(対象と方法)2005年~2019年の間に当院で肩甲骨関節窩に発生した骨内ガングリオンに対して手術療法を行った3例(男性2肩,女性1肩,平均手術時年齢;40.7歳,平均経過観察期間;4年)の機能および画像所見を後ろ向きに調査した.全例Brodsky’s approachで進入し,病変の掻爬および骨移植を行った.(結果)3例中1例は再手術を要したが,最終手術からの再発はなく,平均JOA scoreは術前70.7点から最終観察時99.7点と改善した.</p>

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