踵骨裂離骨折に対してスーチャーアンカーを用いて骨接合を行った3例

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<p>踵骨裂離骨折に対して様々な手術方法が報告されている.今回我々は,スーチャーアンカーを用いて骨接合術を行い,良好な結果を得られたので報告する.症例は2019年4月~2020年6月に当院で手術した踵骨裂離骨折の3例である(80歳女性,81歳男性,68歳女性).いずれの症例も同様の手技で行った.遠位骨片にスーチャーアンカーを2本挿入し,それぞれ同側および対側のアキレス腱の踵骨付着部直上に糸を通し足関節最大底屈位で縫合した.術後は最大底屈位でギプス固定し,術後5週でアキレス腱装具に変更し全荷重を許可,術後10週でfull flatを目標とした.いずれの症例も創トラブルを含め問題なく経過している.踵骨裂離骨折は骨脆弱性を背景として発生することが多く,強固な固定が困難であり,また皮膚トラブルの多い骨折でもある.スーチャーアンカーによる骨接合術は手技が容易で低侵襲であり,踵骨裂離骨折の有用な治療法であると考えられる.</p>

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