安全な林業の実現には座学での基礎知識を疎かにしてはいけない

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タイトル別名
  • Realize safe forestry, do not neglect the basic knowledge

抄録

<p>林業の現場技術者を育成する緑の雇用研修では、新人研修として3年間をかけて基本姿勢や基礎力を習得し、一人前の現場技能者として育てており、林業従事者の増加や若年齢化に寄与しているが、林業は死亡災害の多い業種として厚生労働省でも大きな問題となっている。実際、緑の雇用修了生が活躍する現場を訪れてみると、安全への意識が高まらない印象があり、対策が必要と考えていた。これに対して、地域の林業をけん引するリーダーの育成を目指すために知識や技術の習得を目指す当所主催の森林林業セミナーでは、研修生の安全に対する意識が高く、修了者の作業を比較して、安全な作業への配慮が強く感じられた。この原因を探るため、両者の研修に対する取り組み姿勢の違いを探ったところ、座学における学びの姿勢に違いが認められた。直接安全作業とはかかわりのなさそうな樹木学の講義は、緑の雇用研修生の習熟度が上がらなかったうえ、労働安全に対する規程等も認識していないケースが目立った。森林林業に携わる上では、座学での基礎知識が身についているかどうかを判断することが、安全教育を推進する上で極めて重要と言えた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390571563557551488
  • NII論文ID
    130008117628
  • DOI
    10.11519/jfsc.132.0_258
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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