森林教育に関する認証制度
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- 寺下 太郎
- 愛媛大学大学院農学研究科
書誌事項
- タイトル別名
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- Certification for Forest Education
抄録
<p>昨年報告する予定であったドイツにおける森林教育の森林法上での位置付けについてさらに補足しつつ、森林教育について客観的な質保証を伴う認証制度がどのように体系化され浸透しているかを考察する。</p><p>森林教育は多くの州林野行政の基本業務として州森林法に明記されている。その実行のあり方の一つとして、「森林教育に関する認証 (Waldpädagogik Zertifikat)」の取得のための研修コースを林野行政が担っている。この認証制度は初期は先進的な州による個別の認証制度だったが、体系化・共有化が進み、現在全国16州のうち、12州に広がっている。各州林業研修所のプログラムの一つとして提供されている場合が多い。</p><p>その内容は、ベーシックモジュール:「教授法の基礎」と「森林科学の基礎」、メインモジュール:(A)林業と生態学、対象に特化した手法、(B)特殊な教授法と実践、トレーニング、(C)法律と組織論、(D)選択コース、である。全モジュールの合計日数は18日間であるが、多くの場合半年以上をかけて修了する。この後に、40時間の現場実践を課し、森林教育イベントの計画と実施という、実践的な修了試験を行う。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 57-, 2021-05-24
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390571563557608960
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- NII論文ID
- 130008118037
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可