異なる誘引トラップによるクビアカツヤカミキリ成虫捕獲の比較

DOI
  • 松本 剛史
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林昆虫研究領域
  • 所 雅彦
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林昆虫研究領域
  • 砂村 栄力
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林昆虫研究領域
  • 加賀谷 悦子
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林昆虫研究領域

書誌事項

タイトル別名
  • Comparison of capture of <i>Aromia bungii</i> adults by different attraction traps.

抄録

<p>サクラ・モモ等のバラ科樹木を加害する外来昆虫クビアカツヤカミキリAromia bungiiによる被害は深刻化しており、2020年度で11都府県に被害が拡大し、早急な防除対策が求められている。クビアカ雄成虫が揮散し雌雄成虫を誘引する性・集合フェロモンの構造が決定されており、この合成フェロモンを用いた誘引試験を群馬県館林市のソメイヨシノ被害地で実施した。トラップは黒色サンケイトラップを誘引器として用いたものと、粘着紙(カミキリホイホイ:アース製薬(株))を用いた粘着トラップで捕獲数の比較をおこなった。誘引源は合成フェロモンおよび樹液を模した糖酢液を用いた。また誘引源の比較として樹液食昆虫一般に使用される発酵バナナを用いた。その結果、フェロモン糖酢液―サンケイ区で計41頭、フェロモン糖酢液―粘着紙区で計29頭捕獲され、統計的にサンケイトラップと粘着トラップでほぼ同程度の捕獲数となった。また誘引源として発酵バナナを用いた区での捕獲数は少なかった。本研究は農研機構生研支援センター「イノベーション創出強化研究推進事業」の支援により実施した。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390571563558033792
  • NII論文ID
    130008118060
  • DOI
    10.11519/jfsc.132.0_582
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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