都市近郊住民の獣害対策意識

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タイトル別名
  • Suburban residents' attitude toward animal damages

抄録

<p> 農山村地域での獣害は農林業被害が中心だったため、利害関係者は限定的であった。しかし、都市近郊における獣害の利害関係者は農山村地域よりも多様だと考えられる。そこで本研究は多様な住民による獣害対策への考えを明らかにすることを目的として住民意識調査を実施した。具体的には、森林総合研究所多摩科学園来訪者(質問紙調査による)とLINEモニター(オンライン調査による)を対象として、大型哺乳類の目撃頻度、印象、被害の重大さ、必要と考える獣害対策を尋ねた。</p><p> データ分析の結果、必要な対策としての、「自然にまかせる」または「柵設置」については、すべての動物種について科学園来訪者のほうが必要と考えていた。駆除については、イノシシとニホンザルについてLINEモニターのほうが必要と考え、ニホンジカについては科学園来訪者のほうが必要と考えていたことなどが分かった。このように、都市近郊住民でかつ森林や自然についての関心が比較的高いと推察される森林科学園来訪者とLINEモニターでは、獣害対策として何が必要かについて異なる考えを持つことや、動物種によっても必要と考える獣害対策が異なることが分かった。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390571563558344832
  • NII論文ID
    130008117589
  • DOI
    10.11519/jfsc.132.0_24
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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