新型コロナウィルス感染症拡大期の山地・森林の利用・訪問状況に関する考察

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タイトル別名
  • Access and use of forest lands and mountainous areas during the COVID-19 pandemic

抄録

<p>本研究では、新型コロナウィルス感染拡大にともなう日本で最初の緊急事態宣言期間に、森林や山地への一般市民の訪問状況を分析した。特に、訪問行動と相関のある個人属性等を探索的に解析した。具体的には、愛知県を対象として、大規模なオンラインアンケート調査(n=1,244)を実施し、回答者の社会経済的属性、環境要素(住宅地周辺の土地利用パターンなど)、および森林に対する意識を分析した。結果、環境要素が、住民が山地や森林を訪れることを促す基礎的要素となっている可能性を示唆した。森林のある郊外部はそのような環境要素が存在し、山地・森林を訪れた住民は郊外部に住んでいる傾向がみられた。訪問者の意識については、森林機能への期待が、訪問行動と相関のある一つの要素として把握された。山地や森林を訪れた住民は、森林の精神的・教育的機能に比較的高い期待を寄せていた。居住地周辺の環境等の要素はそのような期待を持つことを促す可能性が考えられるが別途検証が必要であり、今後の課題である。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390571563558353280
  • NII論文ID
    130008117643
  • DOI
    10.11519/jfsc.132.0_27
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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