日常の森林浴の頻度と不眠症との関連:J-MICC Study大幸研究

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タイトル別名
  • Association between frequency of forest walking (Shinrin-yoku) and insomnia: J-MICC Daiko Study

抄録

<p>【目的】森林浴を一回した場合の急性効果では、森林浴当日の夜は睡眠時間(計測値)が延伸し、主観的な睡眠の深さが良くなることが報告されている。このため、習慣的に森林浴を行えば睡眠障害の予防につながる可能性がある。よって、本研究では一般人の大規模集団にて森林散策頻度と不眠症との関連を検証した。</p><p>【方法】日本多施設共同コーホート研究(J-MICC Study)大幸研究の二次調査に参加した2,202人(男性570名、女性1,632名、平均年齢58.7±9.9歳)を解析対象とした。森林散策頻度は4群に分け(月1回以上、年数回、年1回、行かない)、不眠重症度質問票(ISI: Insomnia Severity Index)が10点以上を不眠症の疑いと定義した。従属変数を不眠症の疑いとし、独立変数を性別、年齢、喫煙、飲酒、運動習慣、BMI、森林散策頻度としてロジスティック回帰分析を行った。</p><p>【結果】不眠症の疑いの割合は、森林散策頻度が月1回以上の群で22.9%、年数回29.5%、年1回29.2%、行かない34.0%であった(Trend p=0.001)。月1回以上の群に対して、行かない群の調整オッズ比は1.77(95%信頼区間1.25-2.52)であり、習慣としての森林浴は睡眠障害の予防に有益な可能性が示唆された。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390571563558781440
  • NII論文ID
    130008117626
  • DOI
    10.11519/jfsc.132.0_251
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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