木質バイオマス燃料の製造と流通について

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タイトル別名
  • Production and distribution of woody biomass fuel

抄録

<p>木質バイオマス燃料において、ガス化発電用燃料については一昨年度、高い燃料製造コストが課題になっている点を実態とともに報告した。そこで、本報告では蒸気タービン発電用と熱利用ボイラ用の燃料供給の実態について報告する。</p><p>蒸気タービン発電用では燃料輸送距離が数十~数百kmに及ぶため、チップ製造場所と運搬方法が重要である。FIT施行当初は山土場でのチップ化が有効であるとされていたものの、山土場での燃料加工事例は少ない。そうした中、岐阜県の燃料供給会社では地域の未利用資源を活用する取り組みを行っており、効率的かつ低コストな燃料供給体制を構築している事例について紹介する。</p><p>熱利用燃料については乾燥が肝要であるが、試算の結果、チップ乾燥によって流通価格自体は上昇するが、熱量当たりの単価は同等か下がる傾向が示された。また、チップ輸送に関しての試算では車両サイズと輸送距離によって最適な輸送方法が異なることが示唆された。</p><p>また、COVID-19や自然災害、木材輸出により大きく影響を受けた2020年の九州の木質バイオマス燃料流通についても言及する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390571563558786304
  • NII論文ID
    130008117656
  • DOI
    10.11519/jfsc.132.0_216
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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