森林の計画・計画学の特徴と目的:他分野の計画の視座を交えたレビュー

DOI
  • 當山 啓介
    東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林千葉演習林

書誌事項

タイトル別名
  • Characteristics and objective of plan and planning about forest: a review containing other academic disciplines

抄録

<p>森林計画制度や森林計画学会が存在し、森林管理分野において計画の必要性は自明のように取り扱われるが、そもそも計画とは何で、計画学は何をする学問かを明確化すべく、他分野の計画学を含めてレビューした。対象は計画学を冠する日本学術会議の協力学術研究団体の公表情報および、諸分野の計画学に関して過去10年間に発刊された教科書である。計画学という学問領域が確認できる分野は森林計画の他に風景・農村・都市・土木・行政があり、それらは互いに重複する部分もあった。交通・建築・水工も独立して扱われる場合があった。これらはいずれも公共的側面を持つ分野と考えられ、また必然的に長期性もある。一方、計画学と呼称されないが、経営(マネジメント、プロジェクト等)という大分野でも計画関連事項が扱われていた。「計画事業の計画と実施」等の表現が象徴的だが、計画という単語は、文章や図等で構成される「計画」自体を示す場合と、構想して実施する等の行動概念を示す場合があった。各教科書には、当該分野に存在する「計画」の説明、分野の目的、分野の遂行に必要な知識や技術の解説等が含まれていた。計画内容実現のための手法の記載有無は様々であった。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390571563558835456
  • NII論文ID
    130008117988
  • DOI
    10.11519/jfsc.132.0_60
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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