地域リハビリテーションに求められていること

  • 池田 登顕
    医療法人社団エトワール会 たんぽぽクリニック
  • 井上 俊之
    医療法人社団エトワール会 たんぽぽクリニック

書誌事項

タイトル別名
  • Social rehabilitation is required in community-based rehabilitation
  • 地域リハビリテーションに求められていること : Life-Space Assessmentおよび要介護度認定を用いた検証
  • チイキ リハビリテーション ニ モトメラレテ イル コト : Life-Space Assessment オヨビ ヨウカイゴド ニンテイ オ モチイタ ケンショウ
  • Verification by Life-Space Assessment and need of care degree
  • Life-Space Assessmentおよび要介護度認定を用いた検証

この論文をさがす

抄録

<p> 今回、通所リハビリテーション施設利用者20名に対し、地域での活動参加を促す社会リハビリテーションを1年間実施し、その効果について、LSAや要介護度を用いて検証したので報告する。</p><p> 東京都A市の一通所リハビリテーション施設利用者のうち、地域での活動参加を促す社会リハビリテーションプログラム参加を希望した20名(介入群)と、年齢、性別、要介護度、同居家族人数、通所回数の諸因子間の有意差が認められなかった同施設利用者20名(非介入群)を対象とした。</p><p> 開始時・終了時のLSAスコア・要介護度を介入群・非介入群に対して調査した。介入群には、介護保険サービスによる通所リハビリテーション施設での個別・集団リハビリテーションに加え、介護保険サービス外にて、社会リハビリテーションを実施した。非介入群は、個別・集団リハビリテーションのみ実施した。</p><p> 介入群では終了時のLSAスコアにて、有意に向上が認められたが(P<0.0001)、非介入群では有意差は認められなかった(P=0.12)。LSAスコア変動比率では、介入群では有意に向上が認められた(P=0.02)。要介護度は、両群間において有意差は認められなかった(P=0.71)。</p><p> 地域活動の参加を促すための社会リハビリテーションは外出機会創造において有効なアプローチである。今後、高齢者のQOL向上を図るために、社会リハビリテーションのさらなる充実が求められている。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ