養護診断開発の方途と養護診断開発システムに関する研究

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タイトル別名
  • Research on the Method of Yogo Diagnosis Development, and Yogo Diagnosis Development System
  • ヨウゴ シンダン カイハツ ノ ホウト ト ヨウゴ シンダン カイハツ システム ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

<p> 本研究は、1)養護診断開発の方途ならびに養護診断開発システムを検討し、プロトタイプとして提案すること、2)作成した養護診断(案)の妥当性と養護診断枠組みとを検討することにより、養護診断開発システムの実用化を検討することを目的とした。目的を達成するために有効と考える研究会を組織し、システム開発法の1つである、プロトタイプモデルを参考に、養護診断開発システムのプロトタイプを作成した。要求定義に従いプロトタイプは2段階に分けて作成し、1段階目では、少人数での養護診断開発システムのプロトタイプ1を、2段階目では、プロトタイプ1を拡充し、多人数での診断開発及び検証の行えるプロトタイプ2として作成した。また、プロトタイプ1で開発された養護診断(案)の妥当性検証のために、現職養護教諭490名を対象に無記名自記式質問紙調査を実施し393名から回答を得た。診断妥当性については養護教諭の一致率によって評価し、調査した10の診断のうち8つに妥当性が認められた。また、8つの診断のうち、診断指標と背景要因については、養護教諭の80%以上が支持したものについては主要指標、50%~79%のものは副次指標としてプロトタイプ2に提案することにした。本結果により養護診断開発の方途の一つを示すことができたと考える。また、養護診断開発システムもプロトタイプとして十分に機能すると考えられる。</p>

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