書誌事項
- タイトル別名
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- Spatial distribution of facial moles and perceived attractiveness
説明
<p>ほくろは位置に関わらず顔の対称性を妨げ,ほくろの無い顔に比べて魅力を低下させる。しかし,「泣きぼくろのある顔は魅力的である」というスキーマは国を超えて存在する。北神ら(2018)は,そのスキーマを活性化させることで,泣きぼくろのある顔はほくろの無い顔より魅力的に知覚されることを示した。ただし,ほくろのある顔は魅力的と元々考えていた評価者は36%のみであった。本研究は,ほくろが顔の魅力を高めると考えているかを異なる手法で調査した。被験者(n=205)は,ほくろと魅力に関する事前情報なしで,ほくろが顔の魅力を高めると考えているか,また,魅力的なほくろの位置を回答した。更に,別の被験者(n=126)の顔のほくろの位置を記録し,両者の位置を比較した。その結果,84%の被験者がほくろは顔の魅力を高めると回答した。また,魅力的と考えるほくろの位置(大多数が目元と口元)と実際の分布(大多数が頬)は一致しなかった。以上より,特定の位置のほくろは多くの被験者に魅力的に捉えられ,ほくろが魅力を低下させるとは一概に言えない。ただし,実際には魅力的と考える位置にほくろは少なく,例えば,描きぼくろが魅力の知覚に有効である可能性がある。</p>
収録刊行物
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- 日本心理学会大会発表論文集
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日本心理学会大会発表論文集 84 (0), PI-004-PI-004, 2020-09-08
公益社団法人 日本心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390571791492213376
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- NII論文ID
- 130008126854
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- ISSN
- 24337609
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可