書誌事項
- タイトル別名
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- The impression evaluation of “Yokai” and their social functions in Japan - Amabie and Prayer during the COVID-19 pandemic -
説明
<p>本研究の目的は,現代における妖怪のイメージとその機能の関連を検討することである。現在,生活の中心である科学は,ものごとが起きる過程を説明することにより,私たちの不安を取り除いている。かつてその多くを担っていた妖怪に代わり,科学による説明は一見過不足なくその機能を果たしているように見える。しかしながら,新型コロナウイルス禍において,妖怪アマビエが疫病を退けるものとして注目を集めた事象からもわかるように,妖怪はいまだに私たちの身近にある。その要因として,過程の説明に留まらない妖怪の社会的な機能に着目する。本研究では,現代における妖怪のイメージを探るべくWeb上で予備調査を実施した。参加者(18名)は15種類の妖怪を15の形容詞で評定した。クラスター分析の結果,3つのクラスターが得られ,イメージが一元的ではなく,伝承から変容しているものはあれど,個々の妖怪の機能が維持されている可能性が高いことが示された。合わせて,日常の信仰への態度と新型コロナウイルス禍におけるアマビエに対する態度との関連を検討した調査の結果から,妖怪の社会的機能のひとつである「信仰」について考察する。</p>
収録刊行物
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- 日本心理学会大会発表論文集
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日本心理学会大会発表論文集 84 (0), PC-065-PC-065, 2020-09-08
公益社団法人 日本心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390571791493472768
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- NII論文ID
- 130008126555
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- ISSN
- 24337609
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可