2017/2018年冬季における北海道の吹雪発生マップの作成

DOI Web Site Web Site 参考文献28件 オープンアクセス
  • 丹治 星河
    北海道大学大学院理学院
  • 稲津 將
    北海道大学大学院理学研究院 北海道大学広域複合災害研究センター
  • 川添 祥
    北海道大学大学院理学研究院
  • 佐藤 陽祐
    北海道大学大学院理学研究院 理化学研究所計算科学研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Blowing snow map of Hokkaido in 2017/2018 winter
  • 2017/2018ネン トウキ ニ オケル ホッカイドウ ノ フブキ ハッセイ マップ ノ サクセイ

この論文をさがす

抄録

本研究では,1km 解像度の気象データを用いて,2017/2018年の北海道で発生した吹雪による視程低下を計算し,吹雪発生マップを作成した.また,自己組織化マップ(SOM)を作成して冬季の日本付近における気圧偏差の分布を分類し,北海道で吹雪が発生したときの総観場の特徴を調べた.吹雪発生マップの作成には力学的ダウンスケーリング(DDS)を施した1km 解像度の気象データを,SOM の作成にはJRA-55 の60 年分の平均海面気圧のデータをそれぞれ使用した.作成した吹雪発生マップの結果,石狩平野や日本海側の海岸付近で吹雪が特に多かった.また,SOM による解析の結果,冬季の気圧偏差の分布は大きく分けて高気圧型,南岸低気圧型,西高東低型の3パターンに分類することができた.このうち,北海道で最も吹雪をもたらした気圧パターンは西高東低型であった.

収録刊行物

  • 雪氷

    雪氷 83 (3), 275-284, 2021

    公益社団法人 日本雪氷学会

参考文献 (28)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ