日本人の健康成人男性におけるニコチンアミドモノヌクレオチド経口投与による安全性の確認試験
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- Nakaya Hideaki
- 慶應義塾大学病院臨床研究推進センター 慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科
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- Irie Junichiro
- 慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科
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- Inagaki Emi
- 慶應義塾大学医学部眼科
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- Fujita Masataka
- 慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科
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- Mitsuishi Masanori
- 慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科
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- Yamaguchi Shintaro
- 慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科
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- Okano Hideyuki
- 慶應義塾大学医学部生理学
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- Imai Shinichiro
- ワシントン大学医学部発生生物学部門
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- Yasui Masato
- 慶應義塾大学医学部薬理学
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- Itoh Hiroshi
- 慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科
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Description
<p>【目的】最近の動物実験においてニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)の細胞レベルでの減少がインスリン抵抗性やアルツハイマー病に代表される老化関連疾患を引き起こすこと、NAD中間代謝産物であるニコチンアミドヌクレオチド(NMN)を投与することによりNAD量を増加させ、病態を改善することが報告されている。しかし、ヒトにおけるNMN投与の安全性については不明である。そこで我々は健康成人男性にNMNを経口投与し、その安全性を確認する臨床試験を行った。【方法】10名の健康成人男性に対し、100mg、250mg、500mg のNMNを1週間毎に段階的に経口投与し、投与前と投与後5時間までの血液データや尿データ、投与時の身体計測、心電図、胸部レントゲン、眼科検査を行った。【結果・考察】NMNの単回経口投与により血圧、心拍数、体温、血中酸素飽和度は変化しなかった。血液データでは、軽度の血清ビリルビンの上昇、血清クレアチニン、クロライド、血糖値の低下以外は変化を認めなかった。投与前後での眼科検査や睡眠の質スコアは変化を認めなかった。また、血中のNMNの最終代謝産物は濃度依存性に上昇し、体内でNMNの代謝がきちんと行われたことが確認された。【結論】健康成人男性においてNMNの単回経口投与は大きな副反応を認めず安全であった。</p>
Journal
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- Annual Scientific Meeting of The Japanese Society of Clinical Pharmacology and Therapeutics
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Annual Scientific Meeting of The Japanese Society of Clinical Pharmacology and Therapeutics 42 (0), 2-P-M-2-, 2021
The Japanese Society of Clinical Pharmacology and Therapeutics
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390571890615577856
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- NII Article ID
- 130008130849
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- ISSN
- 24365580
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed