令和2年7月豪雨における球磨川渡-人吉地区の河川氾濫の実態解明

書誌事項

タイトル別名
  • ELUCIDATION OF THE ACTUAL STATE ON THE FLOOD IN THE UPSTREAM PART OF THE KUMA RIVER DURING THE HEAVY RAIN IN JULY 2020

抄録

<p> 令和2年7月豪雨によって,九州地方の一級河川である球磨川流域の人吉盆地では,既往最大流量を超える流量が流下し,特別養護老人ホーム・千寿園における人的被害や,本川の2か所で破堤が発生した.本研究では,現地調査で詳細な地形の把握や痕跡水深の測定を行った後,浸水被害の集中した球磨川上流部全域に加えて,小川合流部(千寿園近辺),破堤2箇所周辺において詳細な氾濫解析を実施した.その結果,千寿園付近を流れる小川では球磨川の背水の影響で大幅な水位上昇が起こったことが明らかとなった.また,人吉市街地下流の標高の低く流れの集まりやすい場所では,堤内地から河川内への強い戻り流が長時間にわたって発生しており,それによって2か所での破堤が起こった可能性が高いことが示された.</p>

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