分子生物学的手法を用いた動物プランクトンの群集構造解析と

書誌事項

タイトル別名
  • Molecular-based approach for revealing community struc ture and diversity of marine zooplankton
  • 分子生物学的手法を用いた動物プランクトンの群集構造解析と多様性に関する研究 : 2020年度日本海洋学会岡田賞受賞記念論文
  • ブンシ セイブツガクテキ シュホウ オ モチイタ ドウブツ プランクトン ノ グンシュウ コウゾウ カイセキ ト タヨウセイ ニ カンスル ケンキュウ : 2020ネンド ニホン カイヨウ ガッカイ オカダショウ ジュショウ キネン ロンブン

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抄録

<p>海洋漂泳区の重要な生物群である動物プランクトンは形態分類に高度な専門知識や経験を要し,隠蔽種や未成体個体では形態による識別が困難である。そこで,形態情報に依存せずに動物プランクトン群集を把握するため,超並列シーケンサーによる大量遺伝子配列に基づき群集構造を復元するメタバーコーディングに着目した。はじめに,動物プランクトンで優占し高い多様性を誇るカイアシ類を対象に有用な遺伝子マーカーの選出を行い,メタバーコーディングの手法確立を行った。次に,確立された手法を太平洋広域の表層・中層の動物プランクトン試料へ適用し,太平洋広域のカイアシ類の種多様性・群集構造を網羅的に明らかにした。さらに,海洋の食物網構造や生態系変化を把握するため,メタバーコーディングを水産重要種の食性解析や動物プランクトンのモニタリングへ適用した</p>

収録刊行物

  • 海の研究

    海の研究 30 (1), 1-13, 2021-01-15

    日本海洋学会

参考文献 (30)*注記

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