認知症対策の社会的ムーブメント
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- 島田 裕之
- 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター老年学・社会科学研究センター
抄録
<p> 人口の高齢化に伴い疾病構造も変化し,認知症の問題が大きくなってきている。令和元年には認知症施策推進大綱が関係閣僚会議により取りまとめられ,認知症基本法案が衆議院閉会中審査の段階に入っており,国家戦略として認知症に対する施策が推進されようとしている。認知症施策推進大綱では認知症との共生と予防を両輪として推進するとしており,認知症者や家族に対するケア,認知症の重度化予防や発症遅延の取り組みが,今後推進されることになるだろう。ただし,財源は限られているので,有効かつ効率的な対策が求められており,実証研究によるエビデンスに基づいた標準的なケアや予防のあり方を示していく必要がある。それを基盤としつつ,対象者の状況に応じた柔軟な対応ができるのは理学療法士であると考えられ,認知症分野における理学療法士の役割は大きい。</p>
収録刊行物
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- 理学療法学Supplement
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理学療法学Supplement 48S1 (0), E-17-E-17, 2021
公益社団法人 日本理学療法士協会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390571968053533312
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- NII論文ID
- 130008133786
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可