下咽頭喉頭頸部食道摘出術を要した輪状軟骨原発喉頭軟骨肉腫例

  • 中村 匡孝
    国立病院機構四国がんセンター 頭頸科・甲状腺腫瘍科 市立川西病院 耳鼻いんこう科
  • 秋定 直樹
    国立病院機構四国がんセンター 頭頸科・甲状腺腫瘍科 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 耳鼻咽喉・頭頸部外科学
  • 門田 伸也
    国立病院機構四国がんセンター 頭頸科・甲状腺腫瘍科
  • 青井 二郎
    国立病院機構四国がんセンター 頭頸科・甲状腺腫瘍科
  • 林 祐志
    国立病院機構四国がんセンター 頭頸科・甲状腺腫瘍科
  • 髙橋 紗央里
    国立病院機構四国がんセンター 頭頸科・甲状腺腫瘍科

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Laryngeal Chondrosarcoma Requiring Total Pharyngo-laryngo-esophagectomy
  • シタ イントウ コウ トウケイブ ショクドウ テキシュツジュツ オ ヨウシタ リンジョウ ナンコツ ゲンパツ コウトウ ナンコツニクシュレイ

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抄録

<p>喉頭原発悪性腫瘍のほとんどは扁平上皮癌であり軟骨肉腫は0.2%と報告されている。今回われわれは下咽頭喉頭頸部食道摘出術を要した喉頭軟骨肉腫例を経験したので報告する。症例は73歳,男性,20XX−1年6月より嗄声を自覚し前医を受診した。前医にて悪性腫瘍を疑われ精査加療のため20XX年5月当科を紹介受診した。画像上,咽頭・頸部食道後壁と癒着を伴っている喉頭軟骨肉腫の可能性が高いと判断し下咽頭喉頭頸部食道摘出術,両側頸部郭清,遊離空腸による再建を施行した。喉頭軟骨肉腫は比較的予後は良好であるが,一般に放射線療法や化学療法の効果は期待できない。本症例のように発見が遅れ喉頭全摘を避けられないケースも多い。早期発見できれば喉頭部分切除にて根治を望める疾患のため,早期発見が術後のQOLの鍵といえる。</p>

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参考文献 (11)*注記

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