バングラデシュ国における分散型廃棄物管理システムの最適人口規模に関する一考察

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タイトル別名
  • A Study on Optimum Population Size of Decentralized Solid Waste Management System in Bangladesh

抄録

<p>バングラデシュ国南北ダッカ市及びチッタゴン市の廃棄物管理において導入されているWard-based Approach(WBA)は、市域の最小行政単位である「ワード(区)」での分散型廃棄物管理システムである。本稿ではバングラデシュの廃棄物管理で特徴的な清掃サービスに焦点を絞り、分散型廃棄物管理の最適人口規模について検討を行った。なお、市民1人あたりの歳出が最小になる人口規模を「最適人口規模」とすることが一般的であるが、バングラデシュでは基礎データが十分に整備されていないため、人件費が大部分を占めている清掃事業の清掃員数を目的変数と設定して回帰分析を行った。その結果、最適人口規模は約9.4万人(95%信頼区間で約8.4万人~約10.5万人の間)であることが分かった。これは、清掃サービスを中心とするバングラデシュの場合、日本で想定されるよりも小規模で「規模の不経済」が発生することを示唆している。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390572012410437888
  • NII論文ID
    130008136324
  • DOI
    10.14912/jsmcwm.32.0_87
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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