書誌事項
- タイトル別名
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- Efficacy of splenectomy on liver function and long-term outcome of patients with portal hypertension
- トウ カ ニ オケル モンミャクアツ コウシンショウ ニ タイスル ヒゾウ テキシュツジュツ ノ コウカ ノ ケントウ
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説明
<p>門脈圧亢進症による食道静脈瘤や胃静脈瘤に対する治療としてHassab手術や脾臓摘出術が提唱されているが,特に肝硬変(LC)症例の予後についての報告は少ない.2005年から2017年までに当科で門脈圧亢進症に対して脾臓摘出術を施行した17人の患者について後方視的に検討を行った.LC症例(n=14)と特発性門脈圧亢進症(IPH)症例(n=3)とで,それぞれ血液生化学的検査の変化を比較した.またChild-Pugh分類AのLC症例で脾臓摘出術の有無での予後の比較を行った.LC症例,IPH症例ともに脾臓摘出術後に白血球および血小板の増加を認めたが,肝機能の改善は認めず,むしろアルブミン値の低下を認めた.Child-Pugh分類Aの症例で脾臓摘出術の有無で生存率に有意差はなかった(平均生存期間38.6±36.4か月vs 26.4±22か月).IPHによる門脈圧亢進症に対しての脾臓摘出術は有用であるが,Child-Pugh分類AのLC患者では脾臓摘出術は予後を改善しない可能性がある.</p>
収録刊行物
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- 日本門脈圧亢進症学会雑誌
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日本門脈圧亢進症学会雑誌 25 (2), 128-131, 2019
日本門脈圧亢進症学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390572012411042048
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- NII論文ID
- 130008134367
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- NII書誌ID
- AA11349565
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- ISSN
- 21866376
- 13448447
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- NDL書誌ID
- 029924253
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可