慢性閉塞性肺疾患患者の食欲と食事環境および関連因子との関係

DOI オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship between appetite and eating environment and other related factors in patients with chronic obstructive pulmonary disease

この論文をさがす

抄録

<p>【目的】安定期慢性閉塞性肺疾患患者を対象に,食欲の実態を調査し,食事環境および関連因子との関係性を明らかにすること.</p><p>【方法】食欲,食事環境(家族構成,食事状況,食事内容),身体機能,呼吸機能,呼吸困難,生活の質,精神・心理状態,栄養状態,摂食嚥下機能を調査し,食欲低下群と非低下群に分類した.両群間で各項目について比較検討し,食欲低下に関連する因子について多変量解析を行った.</p><p>【結果】93例が解析対象となった.食欲低下群は44例(47%),食事環境では,独居,孤食の者で食欲低下群の占める割合が高かった.また,食欲低下群では,握力,栄養状態,摂食嚥下機能が有意に低く,食事中の呼吸困難が有意に高値を示した.多変量解析の結果,食事中の呼吸困難と栄養状態が有意な因子として抽出された.</p><p>【結語】47%が食欲低下群に分類され,食事中の呼吸困難と栄養状態が食欲低下に関連する因子であった.</p>

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ