アスペクト指向プログラミングを用いた分散マルチコアリアルタイムOSファミリの開発

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • A Distributed Multicore Real-Time Operating System Family Developed by Aspect-Oriented Programming

抄録

本論文では,マルチコアプロセッサや分散システム向けの機能を対象アプリケーションに応じて取捨選択して実装できる分散マルチコアリアルタイムOS(RTOS)ファミリを,アスペクト指向プログラミング(AOP)を用いて実現する手法を提案する.具体的には,C言語ベースのAOP言語を拡張して重複記述を削減するためのテンプレートアスペクトを記述可能とし,位置透過性のあるタスク管理やイベント制御を実現するコア間またはノード間システムコール機能をシステムコール単位で織り込むアスペクトを提案する.提案したアスペクトを取捨選択してオープンソースのシングルコア向けRTOSに織り込むことで,ソースコードを直接修正することなく,必要最小限の機能のみを追加したRTOSファミリのメンバを実装できる.また,AOPによる実行時間のオーバヘッドが実用上問題ない程度に抑えられることと,テンプレートアスペクトにより重複記述を削減できることを示す.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390572012411159552
  • DOI
    10.14923/transinfj.2021skp0004
  • ISSN
    18810225
    18804535
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ