マルチ栽培が ‘河内晩柑’ 果皮のオーラプテンおよびポリメトキシフラボン含量に及ぼす影響
書誌事項
- タイトル別名
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- Effect of Sheet Mulching on Auraptene and Polymethoxyflavone Contents in the Peel of Mid-late Maturing Citrus ‘Kawachibankan’ Fruit
- マルチ サイバイ ガ ‘ カワチ バンカン'カヒ ノ オーラプテン オヨビ ポリメトキシフラボン ガンリョウ ニ オヨボス エイキョウ
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説明
<p>9年生 ‘河内晩柑’ を供試し,透湿性シートを9~1月まで被覆して土壌乾燥処理を行い,果実品質, AURおよびPMF含量に及ぼす影響を調査した.果実肥大については処理間に有意な差は認められなかった.果皮色は,マルチ栽培区で12月以降a*値が高く推移した.果汁の糖度は,処理開始1か月後には処理区で有意に増加し,その後一貫して高く推移した.クエン酸含量は,マルチ栽培区で高く推移したが,4月以降処理間に明らかな差は見られなかった.果皮のAURは,処理区では10月までは無処理と差はなかったが,12月にかけて有意に増加し,3月まで無処理区とほぼ同じレベルで推移した.その後,4月に有意に増加して最大値を示した後,6月にかけて低下した.1果当たりのAUR含量は4月に最も高くなり,処理区で高かった.果汁のAURは,処理区では4月に有意に増加した.果皮のPMFについては,処理間に明らかな差は認められなかった.果皮の糖は,全糖および還元糖が処理区で10月に有意に増加した.以上のとおり,‘河内晩柑’ 果皮1果当たりのAUR含量は,4~5月に最も高くなることが明らかとなった.また,マルチ栽培により,果皮および果汁のAUR含量が増加する効果が認められ,これらの変化には乾燥ストレスや冬季の低温の影響が示唆された.</p>
収録刊行物
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- 園芸学研究
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園芸学研究 20 (4), 415-422, 2021
一般社団法人 園芸学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390572045484318976
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- NII論文ID
- 130008138485
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- NII書誌ID
- AA11608561
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- ISSN
- 18803571
- 13472658
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- NDL書誌ID
- 031782801
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
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- 使用不可