日本における喪失・悲哀に関する研究の推移と文献目録-「心理臨床」の視座からの歴史的概観-

書誌事項

タイトル別名
  • The Brief Review and Literature of Loss and Mourning in Japan
  • ニホン ニオケル ソウシツ・ ヒアイ ニ カンスル ケンキュウ ノ スイイ ト ブンケン モクロク- 「シンリ リンショウ」 ノ シザ カラノ レキシテキ ガイカン-

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抄録

本研究は、心理臨床の視座から日本における「喪失と悲哀」に関する文献を収集し、文献目録を作成すると同時に、研究の時代的推移と動向をレビューすることを目的とするものである。その結果、1964年から1994年に至る30年間に発表された論文・著書・翻訳書の総数は228編であった。文献数は1979年頃から漸増し、1980年代中頃には急激な関心の高まりを示し、1990年前後にひとつの頂点を示している。喪失研究の潮流としては、二つの大きな流れが確認できる。一方は、心理学や精神医学の視座からの「喪失と悲哀の過程」に関連する研究であり、他方は医学・看護学・宗教学などにおける「死生学やターミナルケア」に関する研究である。これらの研究の時代的推移を大局的に展望すると、優れた文献の出版や特別な社会的事象の生起などをランドマークとして、5つの時期に区分できることが明らかになった。

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