当事者との交流は養子・養親・実父母に対するイメージを変えるのか : 自由記述欄の量的分析による検討

書誌事項

タイトル別名
  • Can the Lecture by an Adoptive Parent for Students Change their Stereotype of the Adoptive Family?
  • トウジシャ ト ノ コウリュウ ワ ヨウシ ・ ヨウシン ・ ジツ チチハハ ニ タイスル イメージ オ カエル ノ カ : ジユウ キジュツラン ノ リョウテキ ブンセキ ニ ヨル ケントウ

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説明

養子、養親、および養子の実父母に対して学生が有するイメージに焦点をあて、学生が養親当事者と交流することによって、そのイメージがどのように変化したかを、当事者との交流前と交流後のアンケート調査を比較することを通して明らかにした。分析の結果、①養子の実父母についての批判的なイメージが同情的なイメージに変化すること、②養子についての「かわいそうで心配な」イメージが減少し、これに代わって「その他(自由記述)」の回答が顕著に増加することが見出された。また自由記述の回答の増加を、養子に関するイメージの多様化として捉え、単語の出現頻度、新出単語、単語同士の連関に着目して再分析した結果、「普通」という単語の出現、および、「普通→子ども」「普通→家庭」という連関が新たに生じていることが見出された。このことから、当事者との交流は、学生に養子縁組家庭を身近なイメージをもたらす効果があることが明らかになった。

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