タイ語の/ʔɔɔk2/を含む動詞連続構造の一考察

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  • タイゴ ノ/ʔɔɔk2/オ フクム ドウシ レンゾク コウゾウ ノ イチ コウサツ

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抄録

タイ語には動詞連続構造が見られ、日本語の複合動詞との間に共通点が見られる。本研究では、日本語の複合動詞「~出す」と「~出る」に相当するタイ語の/ʔɔɔk2/(1)を対象にした。/ʔɔɔk2/という動詞は多義語であり、動詞連続構造内で現れるとき、どのような意味的、統語的な関係を持つか、分析した。その結果、次のようなことが分かった。/ʔɔɔk2/という動詞は動詞連続構造内の動詞1と動詞2の位置に来ることができる。動詞2の位置に来る場合、すべての対象は語彙的な意味を持つことが分かった。また、/ʔɔɔk2/が動詞2の位置に来るとき、動詞1との間には否定辞が入ることができない。一方、/ʔɔɔk2/が動詞1の位置に来る場合、「動作開始」という意味を示すことができるということが分かった。しかし、すべてそう説明することができない。「(何のために) あるところへ移動する」という意味を示すこともある。

収録刊行物

  • 言語と文明

    言語と文明 10 65-91, 2012-03-30

    麗澤大学大学院言語教育研究科

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