CALL 型授業から社会認知協調学習としてのネットワーク型プレゼン授業への展開

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  • English Learning through GyutoE and A Socially Collaborative Video Conference System
  • CALLガタ ジュギョウ カラ シャカイ ニンチ キョウチョウ ガクシュウ ト シテ ノ ネットワークガタ プレゼン ジュギョウ エ ノ テンカイ

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抄録

名大英語授業として導入予定のCALL 型教材〈ぎゅっとe〉を試行した。このクラスとコミュニカティブ型クラスとの事前事後テスト成績を比較した結果、CALL 型の方がクラス単位でみた場合には、学力の低下を防げる。ただし異なった学部に同一内容の教材を割り当てることは、学習効率面からすると必ずしも適切ではない。また学年・学期別に教材レベルを高度化していくことも、場合によっては学生の実力と齟齬をきたしかねない。なおCALL 型は、学生やその能力を「代替可能財」としてみなす「誘惑」を伴う。これに対して導入予定のタスク主導学習のネットワーク型プレゼン授業は、その「誘惑」を断ち切る。社会認知論に基づき、言葉が実際に使われる文脈を学習に要請するこのタイプの授業では、タスク選択→調査→独自の考え→発表というプロセスを経る。このプロセスには従来のタスク主導とは異なって、ネットワーク利用、外国の大学間のテレビ会議システムが加わり、さらにフィールドワークを学習者に要求する。この手法を試行したグループでは、英語を介した知的伝達への自信が学生の身体に顕在化してきた。ただしそこでは教員は「正当な周辺的参加」者として、学習者の調整役に留まることが要請される。

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