宇宙100 の謎 ―研究室をベースとする科学コミュニケーション教育の試み―

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タイトル別名
  • The Hundred Mysteries of the Universe: Laboratory-based Training of Science Communication
  • ウチュウ 100 ノ ナゾ ケンキュウシツ オ ベース ト スル カガク コミュニケーション キョウイク ノ ココロミ

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抄録

「宇宙100の謎」プロジェクトは、名古屋大学天体物理学研究室に在籍する大学院生が科学コミュニケーションを学ぶ教材として設計された一連の科学コミュニケーション活動である。このプロジェクトは3年間にわたり当該研究室における活動の一環として実施された。いっぽう既存の科学コミュニケーション教育はコースワークが中心であり、大学院生にとっては自らの研究や研究室活動を犠牲にして受講することになりがちである。両者の設計は対照的である。参加した大学院生への聞き取り調査により、本プロジェクトは、大学院生の科学コミュニケーションに対する意識向上、市民と研究者との視点の相違についての認識、専門家としての自覚・自立などにつながるものであったことが確認された。また、1 研究室内で実施するため、研究室教員の目が届きやすく、研究や研究室の状況にあわせた活動の展開が可能であるという利点も活用された。ただし、本事例の一般化にあたっては、研究室外からの支援策の構築などが必要と考えられる。

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