フランスにおける大学教員準備プログラムの展開 : フランス初のFD の試み

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  • Becoming a Teacher in University: The First Experiences of Faculty Development in France

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抄録

本稿の目的は、フランスの大学で実施されている大学教員養成制度 「モニター制度」)に関する調査結果を紹介することである。この制度は、高等教育教員入門センター(CIES)が博士課程在籍者の中から優秀な学生を選抜し、大学教育の一部を担当させるというものである。彼らは「モニター」と呼ばれる。この取組は、過去20 年間フランス高等教育が全国レベルで行った事実上最初のファカルティ・ディベロップメントであった。この制度に関する最初の全国調査は、2001 年に84 大学のモニター3,327 人に対して行われた。 本稿では、モニターが初心者として、モニターがアカデミック社会と接触した経験について分析した。彼らは、主に以下の経験から多くを学んでいる。すなわち、①研究と教育、②教育実践と訓練経験、③教職員との個人的関係と所属組織における集団生活、④学生との教育的関係と社会的な相互関係の4項目である。彼らにとって、この経験はしばしば緊張を要するものではあったが、同時に大学教員職に親しんだり、職業アイデンティティ構築のプロセスに誘ったりするものであった。

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