学士課程の学生に研究体験は必要か : 国際的動向と論点整理

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  • International Trends and Issues in Undergraduate Research
  • ガクシ カテイ ノ ガクセイ ニ ケンキュウ タイケン ワ ヒツヨウ カ コクサイテキ ドウコウ ト ロンテン セイリ

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抄録

近年、学生の研究体験が国際的に注目されている。本稿は、諸外国で行われている学士課程における学生の研究体験の動向と論点を整理し、日本の学士課程教育における示唆を得ることを目的とする。学生の研究体験は、教育と研究の関係をより関連づける有効な方法として期待されている。また、学習成果の向上、卒業率の上昇、大学院進学への促進などさまざまな効果が調査により検証されている。全国的なネットワークや学生の研究体験を財政的に支援する組織をもつ国もある。学生の研究体験には、学生の学習と専門分野における研究の2面性を持つことがその定義を難しくしている。教員主導か学生主導か、研究内容を重視するか研究プロセスを重視するかという観点は、大学関係者で議論する際に有効な枠組みになると言える。学生の研究体験の動向と論点は、日本の大学の学生にとっての研究とはどうあるべきかという本質的な問題を提起しており、学士課程教育を見直す一つの視点を提供すると考えられる。

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