書誌事項
- タイトル別名
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- フクゴウ ドウシ 「 Vオク 」 ノ ヨウホウ ト ソノ スイタイ
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説明
複合動詞「Vおく」衰退の実態を、資料から得た実例とコーパスにおける用例数推移により示した。「Vおく」は、古代から近代まで前項Vに多様な動詞をとる生産性の高い複合動詞として多用され「送置」「差遣し置く」「要求し置く」等の形で、(a)存在、(b)効力持続を広く表すものであった。しかし、現代には、前項Vに立つのは「書く」「取る」等の限られた動詞のみとなっている。この変化について近代コーパスで調べた結果、「Vおく」の用例数は、1895年の300例あまりから徐々に減少し、1925年時点では約10分の1の30例であった。このことから、「Vおく」は近代に用法が限定化し、現代のような生産性の低い複合動詞に変化したと結論した。
収録刊行物
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- 名古屋大学日本語・日本文化論集
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名古屋大学日本語・日本文化論集 24 27-44, 2017-03-31
名古屋大学国際言語センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390572174449499520
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- NII論文ID
- 120006220435
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- NII書誌ID
- AN10436156
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- HANDLE
- 2237/25999
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- NDL書誌ID
- 028561095
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- ISSN
- 1348804X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可