源泉徴収制度における受給者からの還付請求の可能性 : 支払者が破産した場合の還付請求事案を素材として

書誌事項

タイトル別名
  • Possibility of Direct Refund Claim of Withheld Income Tax from Payees : Based on a Recent Case of Bankruptcy of the Payer
  • ゲンセン チョウシュウ セイド ニオケル ジュキュウシャ カラノ カンプ セイキュウ ノ カノウセイ : シハライシャ ガ ハサン シタ バアイ ノ カンプ セイキュウ ジアン オ ソザイ トシテ

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説明

本論文は、現行の源泉徴収制度の解釈によって還付を受けるべき納税者が救済されなかった場合を取り上げ、国が保有したままとなっている不当利得の受給者への直接還付を実現するための具体的な方法を検討するものである。本稿で取り上げるのは、支払者の破産という後発的事由によって、支払者が還付請求を行うことが困難なケースである。過去の最高裁判決により、一般的には、受給者が国に対して直接還付請求を行うことはできないとされているが、本稿のような特殊なケースを素材として、本制度についての現行の解釈や運用上の矛盾点を指摘したうえで、受給者の救済方法を検討した。具体的には、不当利得返還請求による方法、債権者代位による方法、そして受給者から国への直接還付を認めた過去の最高裁判決を根拠とした方法である。それぞれの方法につき、適用可能性およびメリット/デメリットを検証したうえで、素材事案を用いて具体的な検討を行った。

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