東北・北陸数学教育基礎的研究会の記録

書誌事項

タイトル別名
  • Memories of the Study Group on Mathematics Education in Tohoku-Hokuriku District
  • トウホク ホクリク スウガク キョウイク キソテキ ケンキュウカイ ノ キロク
  • Memories of the Study Group on Mathematics Education in Tohoku-Hokuriku District

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抄録

昭和48年(1973年)春から研究活動を開始し,平成7年(1995年)にその名称のもとでの活動を終えて東北数学教育学会に吸収され,その初夏研究会として僅かに名残を止める東北・北陸数学教育基礎的研究会(旧称は東北数学教育基礎的研究会)は会員制でないため会員名簿がなく,年報,例会報告等の物的資料も散逸しやすい事情にある。多くの者が同時に関わってきた東北数学教育学会は,本研究会と通奏低音を共有しているはずで,この活動の記録を止めておくに相応しい学会である。 以下の記録の大部分は現存する文書類に依存したもので,1部では,多産な研究活動を行いながらも長年にわたり事務局長に携わり,後に世話人代表をも務めた佐伯卓也,初期の研究成果を引っ提げて富山大学に異動した三塚正臣,秋田に張り付いて最後まで関わった湊三郎の当時の教育・研究観や活動の思い出等を記載し,Ⅱ部は資料集とする。 本会の発端と指導とに決定的役割を演じた平野智治が言う「基礎的・科学的」 からずれ出しているが,概念「科学的」がもつ創造的活力によってこの研究会は独自の個性的な研究を幾つか産出し,研究会で培った威力が有力外国研究雑誌に投稿・掲載を果たさせただけでなく,我が国算数・数学教育研究界に,具体的には数学教育論文発表会の議論に新風どみろか大旋風を送り込んだ。

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