大学入学後の生活変化が起立性調節障害(OD)様症状発現に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Influence of Lifestyle Changes on Appearance of OD Symptoms after Entrance into University
  • ダイガクニュウガクゴノセイカツヘンカガキリツセイチョウセツショウガイ(OD)ヨウショウジョウハツゲンニオヨボスエイキョウ

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抄録

大学1年生を対象に,大学入学直後から半年間における生活習慣の変化と,それに伴うOD様症状発現との関係性を検討することを目的とした。4月および10月に実施したアンケート調査に適切に回答した125名を分析対象とした。生活時間,睡眠,食事,OD様症状に関して4月と10月の変化を分析検討した。睡眠,食事習慣に有意な悪化が確認された。生活時間では有意な遅寝遅起きの進行が確認された。ODが疑われる学生の割合は,わずか半年間で約10%の増加が確認された。これらの結果より,生活習慣の悪化と生活時間の夜型化がOD様症状を引き起こしている可能性が疑われた。大学生に対して適切な生活習慣とリズムの獲得を教育することが体調の改善,学業姿勢の改善に有効であることが示唆された。

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