Bibliographic Information
- Other Title
-
- 『 ヒャクニンイッシュ 』 ノ 「 アカツキ 」 コウ
- A Study on "Akatsuki" in Hyakunin-Isshu
Search this article
Abstract
『百人一首』に「暁」は一例(三〇番)しか詠まれていないが、勅撰集の詞書に戻すともう二例(三六・七一番)が浮上する。さらに「あさぼらけ」(三一・五二・六四番)・「よもすがら」(八五番)も対象となる。その他、「嘆きつつ」(五三番)・「やすらはで」(五九番)を含めて、「暁の時間帯」が内包している様々な問題点を分析してみた。その結果、暁の始まりは日付変更時点であることから、男女の「後朝の別れ」の時間帯と重なること、暁の前半は真っ暗だが、後半(あさぼらけ)は次第に明るくなっていること、だからといって「明く」を安易に夜が明けると解するのは危険であることを論じてみた。また暁の到来は視覚ではなく聴覚で察知したこと、視覚としては「有明の月」が象徴的に描かれていることも指摘した。百人一首はもちろんのこと、「暁の時間帯」の重要性はもっときちんと認識・把握されるべきである。
Journal
-
- 同志社女子大学大学院文学研究科紀要
-
同志社女子大学大学院文学研究科紀要 13 1-14, 2013-03-29
京都
- Tweet
Details 詳細情報について
-
- CRID
- 1390572174709609216
-
- NII Article ID
- 120005651659
-
- NII Book ID
- AA11551704
-
- ISSN
- 18849296
-
- NDL BIB ID
- 024586558
-
- Text Lang
- ja
-
- Data Source
-
- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
-
- Abstract License Flag
- Allowed