抄録
本稿はフランク・ジャクソンの「知識論証」の歴史を叙述するサーヴェイ論文である。この論証をめぐる論戦の展開を時系列に沿って追う。知識論証と物理主義をめぐる問題は心の哲学において最も議論されているテーマのひとつである。多くの研究者が多くの意見を提出しているため、論戦の状況を整理する必要がある。本稿は主要な見解を網羅的に紹介することを目指す。本稿ははじめに知識論証の内実を紹介する。次に、この論証をめぐる論争の歴史をサーヴェイするが、その際に時代を三つに区切り、ジャクソン、チャーチランド、ルイスらが活躍する論争初期、ライカンやチャルマーズが参戦する論争中期、ジャクソンが「転向」した後の近年の論争をそれぞれ詳細に叙述する。
収録刊行物
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- Contemporary and Applied Philosophy
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Contemporary and Applied Philosophy 1 1042-1074, 2009-12-21
応用哲学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390572174710139648
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- NII論文ID
- 120002182835
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- DOI
- 10.14989/120335
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- HANDLE
- 2433/120335
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- ISSN
- 18834329
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可