新人看護師の職場適応を促す先輩看護師の効果的な関わり

書誌事項

タイトル別名
  • How senior nurses establish effective relationships to promote newly graduated nurses adaptation to the workplace
  • シンジン カンゴシ ノ ショクバ テキオウ オ ウナガス センパイ カンゴシ ノ コウカテキ ナ カカワリ

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説明

本研究の目的は、就職後1 年間に受けた先輩看護師からの関わりの中で、職場に適応するために効果的であったと感じた内容を明らかにすることである。卒後2 年目看護師12 名に対し、「先輩看護師との仕事上の関係性の中で、先輩看護師の言動で好ましいと感じた内容」に対する半構成的面接を行った。効果的な関わりとして、【無条件のフォロー】、【あとおし】、【行動の意味づけ】、および【興味を伸ばす】の4 つのコアカテゴリーが抽出できた。また、新人看護師の≪思考する力≫と≪行動する力≫の程度によって、効果的な関わりが変化していることが明らかになった。≪思考する力≫、≪行動する力≫が低い新人看護師への効果的な関わり は、状況を敏感に察し、見守っていることを感じさせ、やる気を失い挫折しないよう積極的に支援する、行動を補う【無条件のフォロー】であった。≪思考する力≫が高く、≪行動する力≫が低い新人看護師への効果的な関わりは、直接的な支援を減らすことで、主体的な行動を促し、一人でも“できた”を繰り返し感じさせる【あとおし】であった。≪思考する力≫が低く、≪行動する力≫が高い新人看護師への効果的な関わりは、新人看護師に対し、指摘し、質問することで、考えながら行動させる【行動の意味づけ】であった。≪思考する力≫、≪行動する力≫が高い新人看護師への効果的な関わりは、新人看護師の経験から学ぶ力を利用して、看護 を示すこと、また、目標を示すことでもっと知りたいという【興味を伸ばす】ことであった。

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

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