The Study on the Civilization of Ainciant Cities and the Forestrial Society

DOI HANDLE Web Site Open Access
  • Hirano Hideki
    Forestry Administration Division, Forest Agency, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
  • Sakai Masahiro
    University Forests, Faculty of Agriculture, Kyushu University

Bibliographic Information

Other Title
  • 古代都市文明と森林化社会に関する考察
  • コダイ トシ ブンメイ ト シンリンカ シャカイ ニ カンスル コウサツ

Search this article

Abstract

地球環境問題の深刻化の中で近代の社会生活の根源的な見直し,つまり人間社会のパラダイム変換の必要性が高まっている.著者らは,この来るべき未来社会のあるべき姿として「森林化社会」を提唱している.本論は,このような森林化社会の姿を明らかにするために,古代都市文明と森林との関係を考察したものである.すなわち,古代文明をその成立基盤によって,①大規模回暦農耕型(シュメール文明),②氾濫農耕型(インダス文明),③焼畑・集約農耕型(マヤ文明)及び④天水農耕型(ギリシャ文明)に類型化し,これらの都市文明が,a)森林にどう依拠し,資源枯渇によってどう変化したか, b)森林は社会にどのような影響を与えたか,c)都市の構造と住民の生活スタイルはどのようなものであったか,を考察し,森林ストックの衰退が都市文明の崩壊につながったことを明らかにしている.

Journal

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top